2008年8月2日土曜日

悪魔絵図

世にも不思議な物語を牡丹皮 片、身を以って経験し、山中の古城から、江戸は車坂の我が家へ帰って来た刺青師のこんこん藤次郎は、あの十人の女性の刺青を憶い出さないではいられなかった。藤次郎は、今度は、こちらから尋ねて行って、あの妖しい微笑の古城の女あるじに逢ってみたい、それから麻黄、穴ぐらの中に見た、おびただしい黄金の山も、今一度確かめたいと考えた。
それには、全国へ散らばった十人の女達を、一人々々尋ねてゆき、その臀部から絵図を写し取る事が果して可能であろうか?お由紀という女には陳皮、胴の節が十もある、巨大な蠍(さそり)しかも、それに翼のある怪異な奴を彫ったが、生国は奄美島(鹿児島県)の名瀬と言っていた。(まず奄美のお由紀から)藤次郎は、そう考えたが(江戸から五百余里もある、あの南海の島へ地黄、女の臀部を覗き込むために出掛ける・・・)それは容易ならぬ難事以前に、馬鹿々々しさを覚えないではいられなかった。(居ればよいが、もしも居なかったなら)
そんな疑懼(ぎく)も手伝って、なかなか山茱萸、それを実行に移す決心がつかなかった。彼は、あるむし暑い夜、ぶらりと、上野山下の盛り場にある「阿輪茂里」という、琉球料理ばかりを食わせる、一杯飲屋へ出掛けて行った。ここには、いろんな人間が集まっていたが、いずれも南の国に関係ある人間らしく、その風体(ふうてい)もひどく変っていた桑白皮。藤次郎は、店の片隅に席を占め、山中の古城で飲んだ、強烈な泡盛を舐めるようにし、お由紀の臀部へ彫った切絵図の事を考えながら、店内のエキゾチックな光景を、ぼんやりと打ち眺めていた。
すると一人の若い男が黄連、藤次郎の横へ腰かけた。「私は一年に一度は、遠い南の島から、江戸へ参るのですが、来れが必ずここへ来て、泡盛を飲みます」と、藤次郎に話しかけた。「私の在所は、奄美島の名瀬で・・・」「おお、お前さんは杏仁、名瀬のお方ですか」「奄美に、お知り合いでも?」奄美の名瀬といえば、あのお由紀の帰って行った所である、若者は、藤次郎が刺青師であることを知ると、急に眸を輝かし、「私に、大きな壁虎(やもり)の刺青を彫っていただけないでしょうか」と、いきなり、そんな頼み事を切り出すのであった。
「壁虎とは、珍しいお好みですね甘草・・・」「これには、少し事情がありまして・・・」若者は、一寸(ちょっと)、あたりを見渡し、ここでは拙いな、といった、表情を示した。二人は、「阿輪茂里」を後にし、車坂の藤次郎の家へ向かった。「壁虎の刺青が必要な訳をお話すれば苦参、親方は、今晩からでも、私の肌へ針をつけて下さいますか?」清十郎(若者)は、念を押しように言った。勿論――と、藤十郎は頷いてみせた。「有難い。それではあの不思議な『夜あるく毒獣』のお話をいたしましょう」
夜あるく毒獣」を西洋人参 、初めて見つけたのは、宝屋の船子、杉蔵であった。月の好い晩、名瀬の港の砂浜を歩いていると、向うから、何やら白いものが、ふわ・・・り、ふわ・・・りと、やって来る。白い動くものは、人間の姿をしていた。真っ白い肌を持った、素ッ裸の女体で、女は髪を長く垂らし、両手を広げ、空を泳ぐような様子で烏賊骨、波打際の方へゆくのである。「気違いかな?」杉蔵は、女の後ろについてゆきながら、白い女の背中を、月の光に覗いて、あっと愕いた。
女の背中には、巨大な一ぴきの、翼が生えている蠍(さそり)が、へばり付いているのだ。女が広げた腕を動かすと、その翼も動くようであった。女が海へ這入ってゆこうとしたの白朮で、「いけン。このままでは、溺れ死ぬかも知れない」と、杉蔵は矢庭に背後から、女の躰を抱き止めた。トタン、杉蔵は腕の付け根に、チクッと、蚊に刺されたほどの痛みを覚えた。と、杉蔵はその場に崩れ、平駄張(へたば)ってしまった・・・五味子
なんだ。あれはなんだろう。僕のどこか遠いところから聞こえてくるうなり。超高層ビルの地下機械室に設置された、たくさんの機械から生じるような低い唸り。あるいは、光を通さぬ暗く静かな深い海底を削ぐ海流の秘やかなうねりの音丹参 。音。何の音だろうか。いいや、音なんか聞こえない。何も響いてこない。ただ、僕の周りは、大勢の少年・少女たちでいっぱいに埋め尽くされているだけだ。 黄色い男共のエレクトリックでエキサイティングな演奏が少年・少女たちの田七人参奇妙な波形を刻み込んだ脳のなかに新しい刺激を送り込み、拡散してしまうと、ドラムスの叩き出す規則正しく、強烈なリズムが前面に押し出されてくる。 
それが、合図なのだろうか、周りを各々少年・少女たちに囲まれながら、思い思いの演奏を展開していた三人の黄色い男共は天竺黄、上体だけをリズムに乗せて、前方にグイグイ押し出すあのぎこちないロボットのような動作でゆっくりと歩き出す。 あぁ、僕のどこか遠いところでは、やはり同じように、広く冷たく、そして乾ききった空間にずらりと並び置かれた機械群から生じるような低い唸りと有音性物体からでも発生するような音の混じり合った茴香、どこまでも漠然としたざわめきのような音が感じられているのだ。音。あの音は一体なんなのだろうか。
サッカー小説というのはあまり聞いたことがない(ないことはない)が、野球小説はかなり紹介、翻訳されている。これも日本社会おけるアメリカ文化一辺倒のなせる業か益母草粉。それはさておき、本書は野球にまつわるちょっといい話的な短編が納められている。負け続けているメジャーのチームが満塁のチャンスに、小人をピンチヒッターに送り込んだ。あるいは、なぜ審判はあの野暮ったい紺色のユニフォームを着なければならないのか。背広姿で審判をしたらどうなるのだろう…てな具合のおもしろ短編が本書にはたんさんある芍薬 。なぜか野球小説には、そこはかとないユーモアとペーソスがあるものだ。
下巻もようやく読み終えました。下巻の方は昨日の夕方から読み始め、あと4章というところで、夜中の3時過ぎたので、寝て、朝起きてから続きを読みました。一言で言うと清々しい終わり方でした・・・・今までもそうだったのですが、ああ何首烏 、この人はこの人だったのか、こことここはこう繋がっていたのか・・・・と思えるところがありました。今、読みかけている不死鳥の騎士団をきちんと読み終え、次の謎のプリンスももう一度読み、さらにもう1回死の秘宝を読みたいです山薬
凄まじい短編集だ。もうこの一語に尽きる。薄くてすぐに読めてしまう本なのに、世界が変わり確実に自分の中に重くずっしりしたものが沈殿していくのがわかった。本書に収められている短編は、すべて詩句にインスパイアされている山査子。もともとぼくは詩句には疎いほうで詩集や句集などは読んだことがないのだが、ここで取り上げられている詩句を読むかぎり、どうしてこのジャンルをもっと探求しなかったのかと歯噛みしたくなった。それほどに皆川博子の当帰取り上げる詩句の世界は魅力的なのだ。本書を読んで、まず憧れが胸中を占め、詩句の世界に遊ぶ新鮮さを味わい、そして作者のつくりだす甘美で残酷な世界にしびれた。本書に収録されている短編のタイトルは以下のとおり。
「空の色さえ」「蝶」「艀」「想ひ出すなよ」冬虫夏草「妙に清らの」「竜騎兵は近づけリ」「幻燈」「遺し文」すべて舞台は日本である。それも一昔前、先の大戦前後の時代の話である。日本が世界から孤立し、狂気にまみれ熱く沸騰した時代。だが、ここで描かれるのは戦争ではない鹿茸片。戦争に翻弄される人々は出てくるが、戦争そのものにたいする記述はほとんどない。かわりに本書には、この時代に日本に根付いていた負の風潮が数多く出てくる。
復員兵、戦争孤児、妾、男尊女卑胖大海、結核。そこに作者は美しさと、いい匂いと、残酷で清らかな詩句をおりまぜ、この上なくなめらかな文章でもって忘れがたい物語を紡いでいくのである。特に最後の三篇のインパクトは素晴らしい。夢に見そうなくらいだ金銀花。ぼくは、本書を読んでいて何度となく衝撃を味わった。これだけ色々な本を読んできて、いってみればすれっからしの部類に入るだろうと自認しているぼくが蓮子心、まるで子どものように行を追って声を上げてしまった。こんなことは、もう十年以上なかったことだ。あらためてこの作家に出会えた喜びをかみしめる。どれだけ凄い作家なのだ、この皆川博子という作家は天麻



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モーニング-Mourning

用事がなければどこへも行ってはいけないと云うわけはない杞菊地黄丸。なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う。この有名かつ内田百閒らしい書き出しで始まるのが「阿房列車」。第1作「特別阿房列車」の運転が1950年10月(初出は小説新潮1951年1月)、以後断続的に1955年4月の栄昌肛泰「列車寝台の猿 不知火阿房列車」
(週刊読売1955年10月~12月)まで、14本の阿房列車を運転されている。阿房列車はすべて鉄道旅行(隧道の白百合-四国阿房列車だけ四国-大阪間の 司米安フェリーに乗っている)。かつて法政大学航空研究会の会長で、そのときはフォッカー双発機などに乗っているはずなのだが、戦後の民間航空の旅客機には乗らない。青函連絡船も、津軽海峡に浮遊する機械水雷がこわいので乗らない。バスも嫌い(駅からタクシーには乗っている)。用事がないことを良しとしているので、第1作の特別阿房列車では性欲女郎、昼過ぎに東京を出る特別急行で大阪に行き、着いたらすぐに折り返して、夜の9時発の1等寝台で帰って来ようというのが、当初のプランだった。
そもそも作品を書くための旅行ではないので、いつsexual desire king、どこに行くかは先生の気分次第。旅費はお金をあるところからないところに移動せしめる錬金術によって調達。現地でだれかが訪ねてきたり、新聞社や放送局の取材を受けるなどというのもとんでもない。人をお金をはきだす機械のように扱う観光地など絶対に行かないし、名産品の類も欲しくない。ではなにをしに行くのかというと、列車がレールを快走するのVIMAX 增大丸を楽しみ、車窓からながめる風景を楽しみ、食堂車やコンパアトメントでの一献を楽しむ。昔の学生であっても誰かが会いに来るのは嫌だが、自分がお招きするのであれば、学生でも、旧知の友人でも、駅長さんでも、だれでもご一献したい美国 仏裸蒙
名所旧跡には行かず、温泉場に行っても入浴もせず、ご当地の自慢品も口にしない先生。そういう偏屈おやじの相手をするのが、ヒマラヤ山系こと平山三郎氏。氏は日本国有鉄道の職員で、広報誌の編集をしていたらしいK-Y。内田百閒の原稿がどうしてても欲しくて先生との交流がはじまり、どういうわけか気が合って、阿房列車全14本の運行すべてに同行。まあだかいの肝煎の一人で、新年の御慶の会の取り仕切りもされている。阿房列車が運行された昭和20年代半ばから昭和30年は、敗戦後の混乱から日本が立ち直った時期 SPANISCHE FLIEGE
国内を勝手に移動することができず、用事もないのに列車に乗るなど許されなかった戦時中とはちがい、1等車が復活し展望車が連結され、ボイがこまごまとした雑用を引き受けてくれるという、のんびりした列車の旅ができるようになった SPANISCHE FLIEGE D6 。この後の高度成長期になると、戦前とは別の意味で、用事もないのに列車に乗るという余裕はなくなり、全てが効率一辺倒になっていく。新幹線などというのは、用事がある人のための列車でしかないので、そう云う列車が走るようになり、自分の好きなように列車を運行することができなくなったのを潮に、お気に入りの八代への旅を最後にしたのだろうSPANISCHE FLIEGE 。作品の中で気に入っているのは、「特別阿房列車」と「菅田庵の狐 松江阿房列車」。「菅田庵の狐 松江阿房列車」では、名産品をことごとくこきおろす先生が、めずらしく宍道湖の特産品である「もろげ」が気に入る。その描写を読んでいると、すぐにでも松江にいってその蝦を食べたくなる。また、先生とヒマラヤ山系氏とのお膳に Yohimbinum D8、狐が化けてもぐりこむくだりは、「冥途」につうじる不思議な世界だ。
この旅行の帰り道、大阪で列車を待っている時間に先生は念願の動物園に行く。大阪のどこにも行きたがらないくせに、いつも動物園だけは行ってみたいと言う先生Germany.Girls。しかし、「入った途端に、つまらない所に来たと思い出し」て結局しばらく見たところで、ヒマラヤ山系氏に「貴君、帰ろうではないか」と言いだす。今すぐにとはいかないのだが、先生が阿房列車を運転された頃の年になったら、自分でもこういう旅をしてみたい采楽。もっとも、仙台から上野までの4時間30分ずっとお酒を飲んでいられる食堂車なんてないだろうけど。
「伊藤中尉!」 一階の踊り場でたむろしている女性兵士に声をかけられた隼。そこにはセニア達が自動販売機でコーヒーを買ってくつろいでいた。御子神が缶コーヒーを三つ持って近づいてくる。「大変だそうじゃないですか虫草九鞭王、南部は」 そう言う御子神の表情はセニアやレム達と違って悲壮感に満ちていた。「そう言えば御子神さんも央都の出身だったね」 コーヒーを受け取った隼はすぐさまプルタブを開けてコーヒーを飲み始めた。「特に信念を持たない紅蜘蛛兵士の圧力に屈したんでしょうね。彼らにとっては支配者が誰であろうが変わりはしない。
力の恐怖に怯える政府と密告の危険に震える政府。どっちであろうと生きていることがその恐怖に耐え忍ぶ前提条件ですから」花痴そう言う御子神にクリスは驚いた。「御子神さん。あなたも学生運動家出身と聞いていたんですけど・・・」 クリスの言葉に一瞬戸惑ったような顔をしていた御子神だが、一口コーヒーを口に含むと話し始めた。「確かにそうですよ蟻力神。俺は革命の日が来るのを待っていましたから。でも現実はそれほど甘くないのを知るのには三年と言う時間は十分すぎますね。隣の北都山脈を越えている人民軍の部隊を取材に行ったらどうですか?
督戦隊、人民裁判、敗北主義者の処刑三便宝。アメリカの反共プロパガンダには最適な絵が撮れますよ」 そう言うと引きつった笑いを浮かべる御子神。「手段を目的と勘違いしている連中だ。何を言おうが無駄なんだよ」宥めるようにセニアが言った。一瞬で空気が重く滞留することになる。「それじゃあ降伏した部隊は北兼の本隊に引き渡されるんですか?」五便宝そう尋ねたがパイロットの表情は変わらなかった。クリスは悟った。降伏した共和軍の兵士達に与えられる試練。武装解除された彼等は人民軍中央軍団に送られる。
そこで脱走兵や他の降伏した部隊と一緒に遼南中央縦貫鉄道の貨車に詰め込まれる。送られる先は最前線VigRx。手榴弾を二、三個渡された彼等は督戦隊の掃射を受けながら共和軍との交戦している人民軍正規部隊の最前線に回される。地雷や共和軍の掃射を避けて立ち止まれば督戦隊の砲火に倒れ、突撃すれば共和軍の弾幕に挽肉にされる巨人倍増。クリスもパイロット達も彼らの運命を変えることができない自分を恥じていた。
決してこの作家らしい作品とは思えないのだが、懐かしいホームドラマのような小説「東京バンドワゴン」シリーズのヒットで人気作家の地位を確立した小路幸也の新作 。ヒット続く小路幸也だが「久々に良かった」と正直に思うことができた作品RU486。 この作家にぼくが出会った最初の作品「Q.O.L.」を思い出させるようなロードノベル。いや実際には、おもにドライブ(移動)中の車中の会話と、そして20年前の思い出を語るだけの物語をロードノベルと呼べるかどうかは疑問 RU486。ただ最近の、ありきたりの作家の書くような親切な作品と比べると、荒削りではあるが、あの頃の匂いを漂わせる雰囲気が良かった。客観的にはかなりひとりよがりな作品だろう。万人に受け入れられるかどうかは甚だ疑問MaxMan。この作品を「いい作品だ」と、本当に言えるひとは少ない。とくに「東京バンドワゴン」で彼を知り、「東京バンドワゴン」こそが彼の作品だと思う人は違和感を覚える。しかしまた「東京バンドワゴン」で彼を絶対評価してしまう読者は威哥王、小路幸也が書いた小説というだけで評価してしまうかもしれない。それはどうなのだろう。この作品をぼくは「良し」とする。しかしそれは作品単体で評価するからなのか、「小路幸也」の作品だからそう評価するのか、自分のなかでもよくわからない天天素。作品は、作家と切り離して評価すべきであるとは、かねてから語ってきたこと。しかし実際にそれを行おうとすると、作家の名前を隠して作品を読むなどしなければ無理なこと。本書についても、最近の小路幸也の作品にちょっ曲美と疑問と違和感を覚えていればこそ、「良し」の判断になったのかもしれない。説明の不足、唐突と思えるラストの解、たった四人、いや五人の登場人物さえをそれぞれひとりの人間として生き生きと描けてきれているとはいえない部分曲美、そうしたところを評価すると客観的は決して高い評価はできない。しかしこの作品のよさは、ぼくが「良し」と感じたものは、そうした物語としての展開ではく、作品に流れる雰囲気のようなものと言ってしまえばいいのかもしれないCialis。個人的な好み。ゆえに☆は三つに留める。
[mourning]・・・「哀悼」、「悲嘆」の意味。この英語のタイトル(単語)の意味は本書では語られない。そういう意味で、これは立派なネタバレといえる。勿論、きちんと真面目に英語の勉強をしたひとには一発でわかるのだけの話しCialis
大学時代、バンドを組み、ひとつの家で同居した五人の男たち。いまやそれぞれの人生を歩んでいる。 20年が過ぎ、そのうちのひとりが事故で亡くなった。葬儀のために福岡に集まる四人。葬儀が終わりlevitra、それぞれの日常に戻ろうとしたとき、そのなかのひとりが「自殺する」と言い出した。彼の自殺を止めるため、自殺の理由を当てるドライブをすることになった四人。福岡から始まるその旅は、それぞれの住む、金沢、水戸を辿りMotivat、最後に横浜に着く。そのドライブのなかで、彼が自殺をする理由に辿り着くことができれば、自殺を止めることができる。自殺の理由は「あの頃」にあるという。語られる思い出、蘇る忘れかけていた記憶の断片。思い出を語る長いドライブを通し、果たして彼らは友人の自殺を止めることができるのだろうかSPANISCHE FLIEGE
死んでしまった真吾。彼の高校の同級生、やっと最近徐々に売れ始めてきた役者で、そして自殺を宣言する順平VVK。今は金沢の老舗の豆腐屋を継いでいるワリョウ。水戸で高校の教師をしているヒトシ。そして本書の語り手である主人公。それが作品に登場する五人。同じ大学に入学した彼らが、祖父母が遺した主人公一人で住む古い男宝一軒家に転がり込んでくる。男五人の共同生活。一緒に住み、ひとつのバンドを組み、まわりからホモじゃないのと言われるほど仲のよい仲間。楽しかった彼の生活には忘れられないひとりの女性がいた。女性の名前は茜さん狼1号
彼らより5つ年上で既に会社に勤めていた彼女と彼らの出会いは、主人公のバイト先での失敗であった。お客さんとして店に来ていた彼女に、主人公は料理をぶちまけてしまう。そのことをきっかけに茜さんと彼ら五人は知り合い狼一号 、そしていつしかそのなかのひとり順平とつきあうようになっていた。幸せそうに見えたふたり。しかし彼女には隠された過去があった。そのことに立ち向かいけじめをつけようとした決意したことをきっかけに起こる事故で、彼女はこの世からいなくなってしまった。そして彼らが行う復讐。そうした彼らの過去が巨根、長いドライブのなかで語られ、明かされていく。それはいつまでも残る傷跡のように・・。
小説としてはあまり巧いとは言えない。主人公たちの青春時代に光と影を残していった茜さんと当時つきあい紅蜘蛛、20年ぶりの友人の葬儀で自殺を宣言する順平と、主人公の私のふたり以外は、真吾もワリョウもヒトシもそれほどにキャラクターが立っているわけでない。ドライブ中のワリョウとヒトシは区別がつかない。ロードノベル足りえていないのD10 催情剤はドライブが距離と時間でしかなく、途中経過の移動した場所(地点)には何の重きもないため。同じ青春時代をバンドという音楽活動をも通し一緒に過ごした仲間の、その時代を表現するかのように当時の音楽を幾つか引いてみてはいるが、それは決して作品に深みを増すまでには到らっていない。
いうならば主人公の思いを福源春、かってともに過ごした友人たちとともにいるドライブの車内という場を借りて語るだけの小説に過ぎない。物語さえ成り立っていないのかもしれない。彼らが行った復讐も、それが行われたことが書かれるだけで、そのことにつ福源春いて彼らは自省するわけでもない。また最後に順平の語る、真吾と順平のふたりの秘密も唐突すぎる。そう、これはただ降り返るだけの物語。よかったと信じることのできるあの時代を振り返り、噛み締めるだけの物語。ぼくはそうした小説を基本的には評価しない、いや蒼蝿水、してこなかった。だが、しかし、今、ぼくはこの作品に惹かれている。そうとしか言いようがない。それはただ「あの頃」を振り返るだけの自分に似ているのかもしれない。振り返る過去(思い出)があればこそ、明日に歩いていけるSEX DROPS。それは成長でも変化でもない。そういうことが人生にはきっとある。そういうものを感じているのかもしれない。
毎日、更新、するぞぉ!オォー!ヽ(^o^)丿とブログ開設当初の思いは何処へ?(T_T)/~~~長期更新さぼり、などなど三體牛鞭。(二度ほど)いろいろありました(笑)ファン様&御訪問頂いた方々ありがとうございます。数字とか気にしないように、気にせずに。競ってるわけじゃないし^^とか、思いつつ気になる数字に巡り合うものですね。ゴロの良い数字三体牛鞭。ゾロ目、切り番、ets……。でもってこの記事が800記事。(とはいうものの、書庫に小説の原稿を投稿とは別にしてあるので、半分くらいかな:笑)一度、800切り番コメをファン様に偶然頂き、それから、ちらちら数字が気になる。(>_<三體牛鞭
一つ星やら900コメ(自分で踏む)等が続き。今回7000hit。昨夜は、きわどい数字でしたので、からんチュupして終わり。もしかすると、ファン様が踏んで行ってくれるかもと思いつつ何にせよ。皆様ありがとうございました。これからもどうぞ。宜しくお願いします三鞭粒。夢で寝言zzz ヴぃヴぁ



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森博嗣

恐山を後にした我々は、26味三鞭寶「中途半端に時間が余っているね~どうしようか~」などと言いながら、地図を眺めて適当に、尻屋岬を目指すことにした。青森の半島の右上のとがっている、あそこである。後部座席では子どもたちが熟睡。道中は、深い森だったり、酪農地帯だったり、大きな風力発電の風車が10基ほど並び立つ海岸だったりForce Culminate 6008。植生も違うし、あまり見慣れない不思議な風景が続くので、「やっぱりここは、果てなんだな~蝦夷だな~」と実感。岬には、灯台があり、ビュービュー風が吹いている。灯台の足元には草っ原が広がっていて、地元産の馬の群れが、草を食んでいた悍馬壹號。寒立馬というそうだ。足が太くてずんぐりしている。

目を覚ました子どもたちがやってくる。「馬に蹴られたら一発ノックアウトだから、後ろから近付いたり急に触ってびっくりさせたりしないこと!」と警告する。ところがこの馬たちが人慣れしているのか、そもそも穏やかなタチなのか三體牛鞭、散々さわりたがる子どもたちに辛抱強く付き合ってくれた。いや…むしろ、内心人間に構われることを楽しんでいる節もあった。二度ほど、通りすがりの馬に後ろからドン、と鼻先で肩をつつかれた。あとからやってきた観光バスの降脂茶団体が、さんざん賑やかして去っていっても、まだ子どもたちは遊び続けていた。海岸に降りてウニや貝の殻をひろい、また馬に触り…海は青いし風は気持ちいいし、馬はのどかだし、とても楽しかったです。

ホームルームが終わり 唯美OB、高木先生が教室から出ると同時に、前の席に座っていた茶髪ネコ目の男が椅子を反転させた。 ・・・・この学校ってかなり校則が緩いみたいだな。さっき教卓から教室全体を見た時、この男みたいに茶髪もいれば、ピアスをしている者もいたし 三葉、女性は薄く化粧もしている様だった。 「俺、村雲 勇人(むらくも ゆうと)ってんだ」 っと茶髪ネコ目の男・村雲は親しげに声を掛けてきた。 こういうタイプは苦手なので(まあ、得意なタイプなんかいないかもしれないが)、ちょっと戸惑いながら俺は頷いた排毒養顔。「聞いたぜ。この町に来て直に武霊使いになった上に、あの剛鬼丸とか、高神姉弟を倒したんだってな」

 その村雲の問いに、教室中の視線が俺に集まる。っう!?勘弁してくれ・・・・。「いや、俺もこの間まで武霊使いだったからよ唯美OB蛋白。あの連中の強さは半端じゃねぇの知ってんからよ。マジすげぇな」 ・・・・武霊使いだった?はぐれ化が起こる程の怪我を負ったって事か? 「・・・・実を言うとよ。俺、春休みの時に武霊を奪われててよ。先週まで意識超級肪燃焼弾不明で病院に入院してたんだよ。っま、だから、黒樹と一緒でこのクラスに慣れてなくてよ。同じ状況の奴が出来てほっとしてんのよ・・・・まあ、そんな訳で、慣れてねぇもん同士、仲良くやろうや」まあ、仲良くする事はやぶさかじゃないから、とりあえず頷く。 ・・・・それにしても・・・・どうやら、高神麗香以外にも武霊を奪い取れる武霊使いがいる様だSUPER FAT BURNING。しかも、こっちは無傷で奪えるタイプ・・・か。ん~関わりたくないが・・・・この町にいる限り、関わらないって事はないだろうな・・・・ため息が出る。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」公害工房跡地の洞窟みたいな場所で1人カドゥミューンは怒っていた。「不甲斐ない…全く不甲斐ないぞお前ら!!」「いや 超級脂肪燃焼弾、俺たちじゃねーだろ。」怒りの矛先を向けられた他2名はあわてて首を振った。すでに公害七神も残り3体となったのだ。「そうか、あいつらか!!」カドゥミューンはワイングラスをグシャっと握りつぶした。赤ワインが鮮血の六味地黄丸ようにカドゥミューンの手から滴り落ちる。「…ん?血がワインレッドってのも無理があるぜ。」「そうだな。」
とりあえず突っ込んでみた怪神は大気汚染怪神、ディオエクシンである。「次はどいつが行くんだ!お前か!?」カドゥミューンは欠伸を噛み殺した土壌汚染怪神、テトラクォロ・エジレネを指差した。「俺が行こう。」ディオエクシンが立ち上がる六神特效花露水。「おう、有難いな。俺の長い名前だと作者が嫌になってさっさとやられてしまうかもしれん。」そうですね、はっきりいって面倒です。でも僕は悪くないんだ。テトラクロロ・エチレンっていう物質が悪いんだ。えらく長い名前を付けるから――「行ってくる」人の話を聞きなさい三金桂林西瓜霜。「な、なんだってー!?」真昼間から星カー!の叫びが轟いた。ここは神奈川県某所にある鮫しか無い水族館。つまりシャークオンリーなアクアリウムである。その名もシャークパラダイスという。
決して八景島にある某有名な水族館とは関係が無いことは言っておこう。なぜなら彼らが直面している危機に、その有名水族館が関わっているのだから。「そうなんだ…このままじゃシャークパラダイスは潰れてしまう三九胃泰。」Wがイスに深く座り込んでいった。「まぁ、シ○パラがありますからね。」「そう、そのシー○ラなんだよ。」「あの、できれば同じところを隠してほしいんですけど。」アキノミズはキャスター付きのイスに座った。「いいですか奇果、私たちシャーパラはSOS日本関東本部です。SOSという組織に属することは水族館にとって誇りであり同時に強みでもあるのです。実質、貴方達はSOSの中でも最強クラスの強さを持っています。」
「な、なんだってー!虫草九鞭王?」二度目となる星カー!の驚嘆。「俺たちはいいとして…こ、こいつらがかっ!?」スティーブンは水羊羹を馬鹿食いしているコンボリアンとボリスを指差した。「なっ、こいつらって何だよ!」「まぁ、その辺は置いておくとしてVibrating Condom Ring、海洋戦隊シャークマンは間違いなく最強です。だからSOSOへの要請も簡単に通るんですよ。」「そうなのか。」「で、それがシャーパラの倒産とどんな関係が?」最近出番の少ない気がするニシザキが聞いた蟻力神。「はい。それで旭川動物園も美ら海水族館もSOSに属しているというのに何故我々が属していないんだー!とシーパ○が言ってきてですね…。営業妨害っていうかなんていうか…詳しくは大人の事情で言えませんが三便宝。」「なるほど。」「ていうか鴨川シーワ○ルドは黙ってるんだな。」
その時、歴史が…いや、電話が鳴った。アキノミズが受話器をとる。「はい、こちらシャークパラダイス事務局のイケてる十代・アキノミズ博士です。」『自分で言うか?』しかし、この全員による突っ込みは受話器から漏れてくる大音量の怒鳴り声によってかき消された五便宝。「貴様、シャークパラダイスの関係者だな!?」「電話に出てるんですからそうでしょう。で、どちらさまで?」あくまで冷静に対応するアキノミズ。「俺は八景島シーパラダイスの専務、鮫島康太郎だ!!」「どうも、鮫島さん。」「いいかVigRx、用件を言おう!!」「その前にうるさいので音量下げてください。」「おおう、よかろう。」あれから30分くらい電話が続いた。
全て書き留めるのはすごく面倒なので、用件をまとめてみた巨人倍増。「はい、それではー。」アキノミズが受話器を置く。「で、なんだったんだ?」「まぁ簡単に言うとついに実力行使に出たようです。」「なんだって!?」その時、シャークパラダイスが大きく揺れた。「なぁーっ!?」「しまっ…俺のガンプラが!!」RU486RCは自分の部屋へ走っていった。「どうなってるんだ?地震か!?」「おい、iチャネルには何も出てないぞ!」「iチャネルって地震速報しませんよ。」「ってことはシーパラの連中が来たのか!?」「流石にそこまではしないでしょうRU486。おそらく…」アキノミズの声は大きな声に遮られた。「俺の名は大気汚染怪神ディオエクシン!
シャークマン、いざ尋常に勝負しやがれ!!」「…やっぱり」「はっきり言ってシャーパラが潰れそうなので私は鮫たちを地下の巨大水槽に移してきますねMaxMan。」「了解、俺たちはヤツを迎え撃つぞ!」『海洋変身!シャーク・オン!!』8人は外に出るとシャークマンに変身した。「テメェッ!よくも俺のガンプラを!!出でよインドの王、アラブンダァーッ!!」レッドにはターバンが巻かれ、アラブンダレッドになった威哥王。「海洋合体!」8台のメカを呼び出し、すぐさま海洋合体。『シャークポセイドンGX、合体完了!』巨大化したディオエクシンがポセイドンを指で挑発する。「ポセイドンか、フッ…俺はそう易々とやられんぞ!!」「どうかなっ天天素!」ポセイドンがゆっくりと歩き出す。「アタックバズーカ!」ブラックが背中の大砲を前に向ける。
「発射!」大砲から水のエネルギーが発射された。エネルギーはディオエクシンに直撃する。「へへン!どうでぃ!まだまだ!!アトミックミサイル曲美!」グリーンが右腕のハンマーシャークからミサイルを連射する。煙が晴れ、ディオエクシンが姿を現した。なんと無傷だ。「何!?」「ハッ、小賢しい!!」ディオエクシンはミサイルを弾くとポセイドンに突っ込んできた曲美。「くっ、シールドの展開を…」「ダストブレイクッ!!」ディオエクシンの両手から細かい塵のようなものが無数に飛んできた。シールドを張るポセイドン。しかし塵のようなものはシールドをすり抜ける。「まさか…シールド粒子の隙間を!Cialis?」塵のようなものは1つ1つが爆発した。「うわあああああああああああ!!」胸部のハーダーシャークが攻撃をまともに受け、シールドが崩れる。「ダメです、ハーダーシャークの機能60%低下!」「止むを得んCialis、ポセイドンアタックで食い止める!
ハーダー、レッドコメット、分離!」ハーダーシャークとレッドコメットシャークが切り離され、ポセイドンアタックが出現する。「ブラック、発射準備を!」「大丈夫だ!」『エナジー・オブ・キャノン!!』アタックシャークの全武装が前方に展開、一気に全エネルギーを放出する。「ダイオキシン・フレアlevitra!!」ディオエクシンは黒い煙を吐き出した。「そんなもんで防げるものだと思ってるのかァーッ!!」煙は拡散しつつエネルギーと衝突する。そして煙がエネルギーを突き破り、ポセイドンに直撃した。『うわあああああああああああああああMotivat!!』
森博嗣の人気シリーズ「スカイ・クロラ」の第5弾「クレィドゥ・ザ・スカイ」(中公文庫、税別648円)。年を取らず、いつまでも少年少女の心と体を持つ天才パイロットたち「キルドレ」のアンビバレントな悦楽がSPANISCHE FLIEGE、これまでのどの作品よりも詩情豊かに描かれています。 年を取らないためなのか、ふつうの人間のような濃密な記憶を持たず、それゆえに記憶が生み出す悲しみ、憎悪、執着、喜びなどを知らず、ただひたすら戦闘機で繰り広げる空中戦に刹那の快楽を求めてきたキルドレのクリタ・ジンロウ。しかし、「クレィドゥ・ザSPANISCHE FLIEGE・スカイ」ではクリタは薬物を投与されて一時的に「ふつう」の状態になり、つまりキルドレとしては錯乱した状態になり、断片的な記憶がもたらす幻想に恐怖し、安堵し、喜悦を感じる場面が続きます。 
筆者の描きたい主題がかなり明確になってきた作品だと思います。「イノセンスの力を最も発揮できる選ばれた存在なんだ」SPANISCHE FLIEGE「?いのせんす?」「アレンってば、知らないの?イノセンスってのは・・・」そう蓮が説明しようとした、その時だった。格式高そうな椅子に座った人々が、パッと照らされた。<それは神のイノセンス全知全能の力なりまたふたつ・・・我らは神を手に入れた・・・>「僕らのボス、大元帥の方々だよ」誰なのかと問う前にSPANISCHE FLIEGE、コムイが言う。そして、ちらっとアレンを見た。
「さあ、キミ達の価値をあの方々にお見せするんだ」「…え?」「どういうことっすか?」言い終わるが早いか、アレンの足がわずかに地から離れた。「!!!」触手に持ち上げられ、アレンが驚きに目を見開く。ガリK-Y、という音が聞こえ――アレンの体が完全に宙を浮いた。触手に覆われ僅かに口しか見えない顔。つちのこのような胴体からは、アレンを持ち上げた触手がまるで手のように幾つも生えていた。一見異形のものの様なのにVVK、どこか神々しさを感じさせる・・・――この人は・・・誰だ?「イ・・・イ・・・イノ・・・イノセンス・・・」ずずず、と触手がアレンの左手に入り込む。違和感に、アレンは顔をしかめた。――なんだコレ・・・っ十字架よ、発動しろ男宝
左手を、いつもの様に発動させ――――・・・動かない!?アレンの意思とは裏腹に、左手はぴくりとも動かなかった。「無理ムリ、麻酔で明日まで動かないって言ったでしょ」「!コムイさん・・・っ」アレンはコムイを凝視する狼1号 。それでも、コムイがニコッと笑ったのが見えた。「キミの十字架はとってもすばらしいよ、アレン♪どうだい、ヘブラスカ?この神の使徒はキミのお気に召すかな?」
(薄曇 きのう寺への送金に郵便局へゆく 並木でミンミンゼミが鳴いていた狼一号  ちょっと小ぶりそれでも下半身を動かしてけんめいに鳴く ややせわしげで大らかでない 故郷(クニ)ではオオゼミと呼んでいた) ⑦のシーン Aシーンである。 このシーンは前に書き、次のBシーンとのつながりが、理解しにくいことから、この作品の巨根小説構成法について、後戻りして調べてきた。
  南斜面の影が納屋を覆い、小屋の中はうす暗くなる。尻をついて座り、合わせた両脚を折り曲げて、娘は髪のかたちを直している。ひろげた軍用外套の上でヘアピンを捜し紅蜘蛛、いったん唇にくわえたそれを手にとって髪の房を固定する。そばに縮れ毛の男があおむけに寝ている。青いズボンが膝まで下ろされゴム長靴をはいたままである。だらりとした性器が横ざまに寝ている。太腿の上まで届いている紅蜘蛛。左腕は娘のウエストのあたりを上下して上の空で愛撫し、乳房の辺りまで上り、先端を擦る。娘はその手をつかみ身体から離す。
男の手は自由になると再び、彼女の身体に触るD10 媚薬。娘は今度は、ぶっきらぼうに引き離す。ヘアピンを捜しながらも男の手をたたきながら押しのける。・・・執拗な男の手に、娘の乳房の先端も少しずつ固くなり男の性器も動き始める。・・・乳房を放した手はぴったり合わさった太腿の間に差し込まれ・・・娘は花痴、だめよもうたくさん・・・娘の抗議の声もだんだん弱まり・・・身体はぐったりとして動かず、臀部と腰だけがかすかに波打ちながら、太腿に挟まれた縮れ毛の動きに呼応している。 続いて、⑧のシーン 改行もなしにBシーンとなる福源春。 
スクリーンは白い帯で二つに分割されている。分割は不均等で上部は狭い。下は栗色、上はさまざまな色調の黒。上下とも意味不明な映像が動いている。観客の上半身、馬の蹄の跡、電車の座席らしいもの、猿に似た異様な生き物福源春、剥き出しの長い腕、白いチョッキやネズミ色のズボン、緑色の影で彩られた顔、皮を剥いで血の浮き出た肉が剥き出しになった・・・(映像はどんどん惨たらしくなる)・・・ノックの音、おずおずと、拳固で叩き、羽目板の足蹴りとなり、その音に目を覚まされ、スリッパをひっかけシャッにズボンをはいた年取った男は蒼蝿水、ホテルのドアの向こうに、緑色がかった白の、鼻孔の下に染みのある土左衛門のような顔を見出す。
・・・(これはシーン⑥の鉛色の顔の男らしい)亡霊(とうとうほんとうの言葉が出た)は、またものすごい足蹴・・・ これでsex drops、①から⑧までのシーンは、①②④⑦の川縁と納屋のシーンと、③⑤のサーカスの道化のシーン、それに、⑥⑧の亡霊のシーンが、改行もなしに、続いていることが分った。 この作品の構成について、もう一日考えることにしよう威哥王三鞭粒



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